北京バイオリン◇第5話「決意」 バイオリン教師仲介業のおじさん

北京バイオリン◇第5話「決意」
バイオリン教師仲介業のおじさん



朝9時までにコンクール会場に到着していなければならない
のに、北京のラッシュに遭遇して タクシーを降りて歩いた
ものの 遅刻が原因で失格。落ち込んでいる
小春(シャオチュン)と父親の成(チェン)に近づいてきた
のが 調子のいい男、北京のバイオリン教師仲介業者。
「にいさん!おたくのことだよ。オレはおたくのこと知ってるよ。
ほら、さっき全部見せてもらったから。威勢よかったね〜。
まー、結局追い出されちゃったけど、あはっはっ・・。ほんとさ、
親ってのは、辛いよね。気持ち分かるよ。ねっ、おたくどの
地区の人?・・・なんで訊くって、北京でバイオリン習ってて
このレベルのコンクールに出る子なら、オレが知らないはずが
無い。でも、おたくは初めてだ。・・・・・都落ちか〜。いやいや
まーまーま・・。カネは有る?・・・いやだねもう!だから、
教師探す為にいくら用意してんの?・・・ちょっと、待った。
ヘンにとらないでよ。実は、オレもバイオリン習わせてたのよ。
少しでも上達させようって、いつも駈けずり回って・・仕事まで
無くした。なのに、子供が"もういやだ"って言い出してさ、
いくら叱ってもきかないし、それまでの苦労が水の泡よ〜。
でもそのころにゃー、オレは教師を知り尽くしてた。
で、思ったんだ、これは財産だって・・。だったら、活かさなきゃ。
無駄にしちゃー、もったいない。そうだろう、んで2年間研究
したわけよ〜。この世界のことを、バイオリンを習うにはいくらかかるか、
いい先生につくにはどんなことをしたらいいいか?誰に頼むか?
まっ、何でも訊いて!」仲介業、今、一番流行りの産業、
情報サービスのおじさん、一人でしゃべりまくり。これだけ、
口が達者なら、さぞ商売も上手くいってるんでしょう!
このおじさんの話はまだまだ続きますが、トランプをマジシャン
のようにバラバラ〜と操るが・・・トランプなんだけど
ハートのエースが余教授の顔になっていて・・・
バイオリン教師仲介トランプ。トランプをめくってはプロフィールを
紹介してくれるんだけど、生徒を募集していない教師ばかり
紹介する。仲介業の男、成(チェン)に名刺を渡して去って
行った。「気が変わったら電話して!」
チェンの前に、いつか この仲介業者がまた現れそうだ。
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